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Deal or no deal?

ビッグスリー(?)の中でも一番のルーザーである(と個人的に思っている)クライスラーが、なりふり構わない(としか私には思えない)キャンペーンを展開中です。

$2.99 gas from Chrysler--Deal or no deal?

一言で言うと、「1ガロン$2.99で購入できるチケットをお渡しします」というもの。
現在の全米平均が$3.61らしいので、一見魅力的には見えます。

でも、これってまったくの対症療法なんですねぇ。

実は、クライスラーの車は概して燃費はよろしくなく、他社に品ぞろえがある燃費の優れたコンパクトカーやハイブリッド車も有していません。

アメリカの新車販売台数は今年に入って前年比-11.2%、この4月は前月比-4.3%で1,500万台(年率換算)を切ってきており厳しい状況にありますが、この中にあってクライスラーは他社より不振を極めています。

それだけが原因ではないにしろ、一大要因であることには疑いの余地はないでしょう。

というので、「燃費が悪い分は面倒みますんで、どうぞ買ってください」キャンペーンに打って出たとしか思えないんですねぇ。

いや、他意があってのこととは思う、思いたいのですが、もしかして本当に付け焼刃なのかも。そうだとしたら、「Do the math.」ができない、うまく乗ってくれる人がアメリカには相当数いると計算しているのでしょう。

このキャンペーンでは、年間12,000マイルまでしか面倒みてくれません。それも、12,000マイル相当のガソリン量まで。たとえば、燃費が10マイル/ガロンだったら、

12,000/10=1,200ガロン

まで$2.99ドルで購入できるのです。

キーとなる燃費はクライスラーのデータを使うとのことで、ConsumersReportが実車で評価したデータと比較すると概して良いようです。すると、実際12,000走った分をカバーしてもらえないことになります。

さらに、長く乗れば乗るほど、燃費の良い他車に乗る場合と比較しての優位性が薄れていきますし、単価が下がりでもしたら、それこそ「逆ザヤ?」になることだってある訳です。

記事では、3年乗るんだったらクライスラーより21%燃費の良い車に乗ると支払うガソリン代の総計がイコールになると試算。5年だったら9.5%、10年だったら5.5%というように、差が縮まっていくようです。(ガソリン価格は変わらないとして)

これってどうなんでしょうね。曲がりなりにも、ビッグスリーとして北米を主戦場に闘ってきたメーカーが、このような消費者の消費マインドが冷え込んできている状況下、打ち出してきた戦略。アメリカ国民に響くものがあるんでしょうか?もしかしたらそうなのかも。実は、「ありえない」「あまりに露骨」「あまりに見え透いている」みたいなものでも、「馬鹿に出来ない」マーケティング手法があるのかも。

日本人にも、思わず「つられて」「騙されたと思って」・・・・・買っちゃった.....ってことが無きにしもあらずですし。
色眼鏡を脇に置いて時には考えてみるのも必要なのかもしれません。
一読して、実に「これはないだろう」と思ったので、逆にちょっと考えてしまいました。

ちなみに、スズキも、金利0%に加えて、夏季限定でガス代無料キャンペーンをやるようです。いやはや、今まで1ガロン1ドル台でしたから、アメリカ人も血まなこになる訳ですわ。

| コンシューマー・レポート | 20時31分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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